JDC の役割と機能

役割

JDC は、EMLメタデータ入力用のウェブアプリケーションであり、 主に Metacat へ投入するメタデータを作成するために使用する。

EML
Ecological Metadata Language. 生態学の研究データの説明を記述するために開発されたメタデータ規格で、 米国の生態学者が中心となって開発され、現在は長期広域生態学や 生物多様性学などの分野で利用されている、国際的標準規格である。
Metacat
EMLメタデータを格納して検索サービスなどを提供するデータベース用 アプリケーション。EML と同じグループが開発しており、事実上、 EMLデータベースの標準ソフトウェアとなっている。

機能と特徴

  • EMLの主要項目を一通り入力可能。
  • 多彩なコピー・ペースト機能。
  • 入力内容を EML最新版(2.1.1)に整形して出力。
  • 一般ユーザはウェブブラウザだけで全ての機能を使用可能。
  • 入力データはすべてサーバ側で保管。
  • 多人数で共同編集可能な認証システム。
  • ファイルシステム風の階層式管理システム。
  • 入力テキストの多言語化に対応。
  • リビジョン管理機能。
  • Metacat との連携機能。

Morpho との違い

JDC は、EML開発陣が提供している入力ツール Morpho を代替するために 制作したものである。Morpho との主な違いは、

集中管理
Morpho は PC にインストールするクライアント型のツールであり、 一般ユーザに PC や EML の初歩的知識を要求する。 この制約を取り除くため JDC は集中管理型のウェブアプリとした。
コピー・ペースト
Morpho はコピペ機能が不十分で、多カラムのデータファイルや 多量の類似データを処理するのに手間がかかった。 そのため JDC ではコピペ機能の充実を進めた。
多言語化
当初は、Morpho だけでなく EML も多言語メタデータの取り扱いが 貧弱であったため、JDC では標準で二カ国語入力できように設計した。
共同編集
Morpho は基本的に個人での使用が前提であるため、同じデータを多人数で 共同管理する機能が弱い。JDC では共同編集できるような認証システムを 導入した。